プロセス管理用のボタンの設定、ステータスごとの更新条件や更新可能とする権限、更新時の通知設定を設定することができます。
※プロセス機能では、レコードのアクセス制御、項目の読み取り専用設定などは行いません。必要に応じて、スクリプト機能とあわせて制御を実装するようにしてください。
※スクリプトの記述についてはサポート対象外となりますので、貴社システム開発担当者様にて実装ください。
■制限事項
「一括処理を許可」により一括処理を実施する場合、「入力検証」は適用されません。
■プロセスの設定
この操作はサイトの管理権限が必要です。
- 対象のテーブルを開きます。
- 「管理」メニューから「テーブルの管理」をクリックします。
- 「プロセス」タブをクリックします。
- 「新規作成」ボタンをクリックします。
- 下表に従い「全般」タブよりプロセス設定を行います。その他タブは必要に応じて設定してください。
- 「追加」ボタンをクリックします。
- 画面下部の「更新」をクリックします。
- プロセスを設定することで、フッターにボタンが追加されます。ボタンをクリックすると、プロセス設定に従い処理されます。
共通設定・全般タブ
プロセスを設定します。
<設定項目>
項目名 | 説明 |
---|---|
名称 | 任意のプロセス名を設定 |
表示名 | 表示するプロセス用のボタンの名称を設定 |
画面種別 | プロセス機能で追加されたボタンを表示する画面を設定 「新規作成」または「編集」を選択します。 ※デフォルトは「編集」 ※実行種別が「追加したボタン」である場合に有効となる設定 |
現在の状況 | プロセス管理対象とするステータスを設定(※1) ※対象とするステータス項目は事前に「エディタ」で作成が必要です |
変更後の状況 | プロセス処理後に更新するステータスを設定(※1) ※対象とするステータス項目は事前に「エディタ」で作成が必要です |
説明 | 対象の項目についての説明欄 |
ツールチップ | プロセス用のボタンに表示するツールチップを設定 |
確認メッセージ | プロセス用のボタンクリック時に表示するメッセージを設定 |
成功メッセージ | プロセス処理後に表示するメッセージを設定(※2) |
OnClick | プロセス用のボタンのクリック時に実行するスクリプトを設定 |
実行種別 | プロセス機能の実行種別を設定(詳細は下記「実行種別」参照) |
アクション種別 | プロセス機能で追加されたボタンのアクション種別を設定(詳細は下記「アクション種別」参照) |
一括処理を許可 | プロセス機能で追加したボタンを一覧画面で選択して実行するための設定 |
(※1)ステータスに応じて、ボタンが表示されます。また、*を指定することで、全てのステータスでボタンが表示されます。
(※2)角括弧([])囲いで項目名を指定することで、動的にメッセージを設定することができます。
設定例)更新しました:[項目名]
実行種別
※デフォルトは「追加したボタン」
選択肢 | 説明 |
---|---|
追加したボタン | ボタンを追加し、そのボタンを押したタイミングで設定したプロセスを動作させたい場合に選択 |
作成または更新 | 新たにボタンを追加せずに、新規作成画面では、「作成」ボタン、 編集画面では「更新」ボタンを押したタイミングでプロセスを動作させたい場合に選択 |
アクション種別
※デフォルトは「保存」
選択肢 | 説明 |
---|---|
保存 | 更新処理を行いたい場合に選択 |
ポストバック | 更新処理を行わずに、サーバ側での処理を行いたい場合に選択 例)ボタンを押したときに「サーバスクリプト」のみを動かしたい等 ※パブリッククラウド版のShelterでは動作しません(サーバスクリプトが 利用できるプライベートクラウド版、オンプレミス版で動作します) |
無し | 更新処理を行わずに、クライアント側での処理を行いたい場合に選択 例)ボタンを押したときに「スクリプト」のみを動かしたい等 |
一括処理を許可
チェックを付けると、一覧画面で複数のレコードにプロセスを実行することができます。
設定例:
「課長承認」のプロセスで一括処理を行う。
「課長承認」の詳細設定にて「一括処理を許可」にチェックを入れ設定を完了します。
「課長承認」の承認者でログインし、対象のテーブルを開きます。
一覧画面下部に一括処理を選択するプルダウンメニューが表示されます。
「一括処理を選択」のプルダウンには、「一括処理を許可」にチェックを付けたプロセスのうちアクセス権限がある全てのプロセスが表示されます。
上記プルダウンにて「課長承認」を選択すると、一覧画面に表示されているプロセス一覧のうち、「課長承認」のプロセスのみが絞り込まれます。
一括処理を行うレコードをチェックし「実行」ボタンをクリックします。
「確認メッセージ」を確認後、画面下部に「成功メッセージ」が表示されます。
<POINT>
プロセスの「入力検証」タブにおいて入力必須以外の入力検証が指定されている場合は一括処理ができません。
また、入力必須項目が入力されていないレコードは一覧画面に表示されず、個別に処理が必要です。
入力検証タブ
プロセス処理時の入力検証内容を設定します。
<設定項目>
項目名 | 説明 |
---|---|
入力検証種別 |
プロセス機能で追加されたボタンの入力検証種別を設定 |
入力検証種別
※デフォルトは「マージ」
選択肢 | 説明 |
---|---|
マージ | 「エディタの項目の設定」の「入力検証」とプロセスの「入力検証」を行います。 |
置換 | 「エディタの項目の設定」の「入力検証」を行わず、プロセスの「入力検証」のみを行います。 |
無し | 「入力検証」を行いません。 |
<設定項目>
項目名 | 説明 |
---|---|
項目 | 検証対象とする項目を設定 |
入力必須 | 入力必須とする場合に設定 |
クライアント正規表現 | 入力後に、項目からフォーカスが移ったタイミングで検証する内容を正規表現で設定 ※後読みなど一部のパターンは使用できません |
サーバ正規表現 | レコードの作成・更新のタイミングで検証する内容を正規表現で設定 |
エラーメッセージ | 検証エラー時に表示するメッセージを設定 |
条件タブ
プロセス用のボタンを表示する条件を設定します。
項目プルダウンから対象項目を選択・追加し、条件を設定します。
エラーメッセージには、条件不備時のメッセージを設定します。
アクセス制御タブ
プロセス用のボタンを表示対象とする権限を設定します。
選択肢一覧より、対象とするユーザ・グループ組織を選択し、追加します。
データの変更タブ
プロセス用のボタン押下時のデータの変更内容を設定します。
<設定項目>
項目名 | 説明 |
---|---|
値のコピー |
指定した「コピー元」の項目の値が、指定した「項目」にコピーされます 例)分類Aの値を分類Bにコピーする |
表示名のコピー |
指定した「コピー元」の項目の表示名が、指定した「項目」にコピーされます 例)分類Cの表示名を分類Dにコピーする |
値の入力 |
指定した「値」が、指定した「項目」にコピーれます。「値」には項目の表示名を指定することも可能です(※3) 例)値(固定文字列+分類Eの値)を分類Fにコピーする |
日付の入力 |
指定した「値」および「期間」の日付が、指定した「項目」に設定されます。値に「1」と入力し、期間に「日」を選択した場合は1日後の日付が設定されます 例)1日後の日付を日付Aに設定する |
日時の入力 |
指定した「値」および「期間」の日時が、指定した「項目」に設定されます。値に「1」と入力し、期間に「日」を選択した場合は1日後の日時が設定されます 例)1ヶ月前の日時を日付Bに設定する |
組織の入力 |
ログインした「ユーザ」の所属する「組織」が設定されます 例)ログインした「ユーザ」の所属する「組織」を分類Gに設定する |
ユーザの入力 |
ログインした「ユーザ」が設定されます 例)ログインした「ユーザ」を分類Hに設定する |
(※3)角括弧([])囲いで項目名を指定することで、動的に値を設定することができます。
設定例)申請金額 :[金額]
設定例:
承認ボタンを押したときに承認者と承認日を自動的に設定する。
レコード登録画面に、承認者、承認日を用意します。
プロセスの設定にて、承認ボタンのプロセスでデータの変更を設定します。
承認ボタンを押すと、承認者(ユーザの入力)、承認日(日付の入力)が反映されます。
<POINT>
項目の型が異なる場合(「タイトル項目」や「分類項目」などの文字列項目から「日付項目」や「チェック項目」などに値をコピーする等)でも、C#のToString関数で変換できる場合は値をコピーすることができます。
設定/入力例
変更種別 | 項目 | コピー元 | コピー元の入力文字列 | 項目の設定結果 |
---|---|---|---|---|
値のコピー | 日付A | タイトル | 2022/07/03 | 2022/07/03 |
値のコピー | 日付A | タイトル | 令和4年7月3日 | 2022/07/03 |
値のコピー | 日付A | タイトル | abc | (コピーされない) |
値のコピー | チェックA | タイトル | 1 | チェックON |
値のコピー | チェックA | タイトル | 0 | チェックOFF |
値のコピー | チェックA | タイトル | true | チェックON |
値のコピー | チェックA | タイトル | false | チェックOFF |
値のコピー | チェックA | タイトル | abc | (コピーされない) |
変更種別を複数設定している場合は、上から順に処理が行われます。また、項目に「ルックアップ」を設定している場合はそれぞれの変更種別の実行後に処理が行われます。
下記例のように、一度の「プロセス」で連続したデータの変更を行うことができます。
操作/処理例
操作/処理 | 補足説明 |
---|---|
①操作:プロセス用のボタン押下 | プロセス機能で設定を行います |
②処理:分類Aを分類Bにコピー | プロセス機能:データの変更タブで変更種別「値のコピー」の設定を行います |
③処理:分類Bを分類Cに転記 | エディタ機能:選択肢一覧で「ルックアップ」の設定を行います |
④処理:分類Cを分類Dにコピー | プロセス機能:データの変更タブで変更種別「値のコピー」の設定を行います |
①の操作を行うことにより、②~➃の処理が連続して実行されます。
自動採番タブ
プロセス実行時のタイミングで自動採番を行うことができる機能です。
レコード作成時の「自動採番」は「エディタの項目の詳細設定」から行うことが可能ですが、レコード更新時に自動採番を行いたい場合はプロセスの設定で行うことが可能です。
プロセスの「条件」や「アクセス制御」との組み合わせで任意のタイミングで自動採番を行えるほか、全般タブの実行種別を「作成または更新」に設定することで、独自に設定したプロセスボタンだけでなく標準の更新ボタンを押下してレコードが更新されたタイミングで動作させることも可能です。
自動採番を設定した項目に対して入力内容をクリアした場合は再度採番が行われるため、採番済みの入力内容に対する変更を許可しない場合は読取専用としてください。
プロセスの自動採番の設定画面では対象となる項目を設定することが可能です。それ以外については「エディタの項目の詳細設定」の「自動採番」と同様になります。
自動採番の設定は、テーブルの管理:エディタ:項目の詳細設定:自動採番を参照してください。
設定例:
決裁済ボタンを押したときに自動採番される設定をする。
レコード登録画面に、自動採番の対象項目「管理番号」、リセット種別の「管理区分」を用意します。
プロセスの設定にて、決裁済ボタンのプロセスで自動採番の設定をします。
管理区分(リセット種別)を選択し決裁済ボタンを押すと、管理番号(自動採番)が反映されます。
通知タブ
プロセス実行時に通知する内容を設定します。
設定例:
<設定項目>
※詳細な設定方法は「テーブルの管理:通知」をご参照ください。
項目名 | 説明 |
---|---|
通知種別 | メール、InCircle、Slack、ChatWork、LINE、LINEグループ、Teams、Rocket.Chatから選択 |
件名 | 通知するメールの件名を設定 ※角括弧([])囲いで項目名を指定することで、動的にメッセージを設定することができます。 |
アドレス |
任意のメールアドレス、WebHook、roomIDのURL、またはLINEのUserID、GroupIDを入力 ※固定メールアドレスの他、担当者や管理者、任意の項目で指定されたメールアドレスを宛先にすることができます。 |
トークン |
取得したchatwork/LINE/InCircleのアクセストークンを入力 ※ChatWork、LINE、LINEグループ、InCircleを指定した場合に表示されます |
内容 | 通知するメールの内容を設定 ※角括弧([])囲いで項目名を指定することで、動的にメッセージを設定することができます。 |